アスレチックトレーナー留学生

秋吉慎太郎 インタビュー

マーセッド大学出身で現在ネバダ大学ラスベガス校に通う秋吉慎太郎がサンディエゴの大学野球サマーリーグ球団サムライサンディエゴで選手のサポートに携わることになりました。


秋吉慎太郎は現在、全米アスレチックトレーナー協会認定資格であるATC取得に向け、在学中のネバダ大学で卒業前の最終学期を送っています。今年2月には、アリゾナ州で開催されたサンディエゴパドレス球団のスプリングトレーニングにアスレチックトレーナー研修生として派遣され、メジャーリーグ選手、マイナーリーグ選手のトレーニングサポートトレーナーの元で技術研修を積んでいます。




Q サンディエゴパドレス球団での研修経験について


(秋吉)メジャーリーグ球団で働くアスレチックトレーナーがどのような手技を持ち、選手たちの慢性的な怪我や予防に対してどのようにアプローチしているのか以前から興味がありました。今回のサンディエゴパドレス球団での研修ではプロ球団のアスレチックトレーナーとともに選手サポートに関われたので多くのことを学ぶことができました。


スプリングトレーニング期間中は毎日練習と試合があり、我々トレーナー陣は朝6時に球場に集合し球場敷地内にある6つの各グラウンドに選手たちが利用する飲料水タンクを用意します。それから選手たちに怪我の予防を兼ねたトリートメントを行い、全体練習が始まったらグラウンドで選手たちの動きを見て午前は終了。午後は試合が予定されているので試合に合わせて飲料水タンクの準備をします。試合中にもダグアウトに入ってタンクの水の量などを確認します。試合後は選手のアイシングを手伝います。またアスレチックトレーナーが選手たちに行っている手技をトレーナーさん達や時には球団の選手たちにも協力してもらいながら一緒に練習をして、長い一日が終了する感じでした。


球団のアスレチックトレーナーさん達の各手技はそれぞれ異なる部分もありましたが、怪我の予防という目的は同じで、彼らの様々な手技を現場で学べることができたことは私にとって非常に勉強になりました。

パドレス球団の選手達はとてもフレンドリーで、研修生の私にも気さくに声をかけてくれたり、自分の身体で私に手技を練習させてくれたりしました。選手たちに関わるなかで彼らがアスレチックトレーナーが作成した怪我予防プログラムを積極的に行っている様子が伝わってきて、彼らの自己管理への意識の高さやアスレチックトレーナーへの信頼感を感じました。



ネバダ大学フットボール部の選手にテーピングをする秋吉(手前)
ネバダ大学フットボール部の選手にテーピングをする秋吉(手前)

Q現在、通っているネバダ大学でのトレーナー活動について


(秋吉)私が通っているネバダ州立大学ラスベガス校には2年半の認定アスレチックトレーナープログラムがあり、大学専属のアスレチックトレーナーのもとで実習を積んでいます。

1年目は同大学フットボール部、2年目は大学女子サッカー部や地元の高校でも実習を積み、最終学期となる今学期は大学女子ソフトボール部を担当しています。いま担当しているソフトボール部では飲料用の水の準備、選手のトリートメント、ケガの状態評価、また専属アスレチックトレーナーが行なうリハビリテーションの手伝い等を行っています。毎週末に開催される試合ではダグアウトに入って試合中の選手たちのケガなど緊急時に備えて待機しています。


自分が担当するチームの選手たちが自分のトリートメントを頼ってきてもらう時にやりがいを感じます。他にアメリカ人トレーナーがいる中で言葉の壁がある自分を頼って来てくれることは自信にも繋がると感じています。


Q マーセッド大学でのアスレチックトレーナー活動について

 

(秋吉)ネバダ大学に編入する前に通っていたマーセッド大学ではアスレチックトレーナーの仕事内容や基礎技術などを学びました。マーセッド大学の大学スポーツの現場で実習させてもらった経験はネバダ大学のプログラムに入る前の十分な準備になったと思います。私は日本のスポーツトレーナー専門学校での経験もあったので、テーピングやストレッチ施術など日本での経験とマーセッド大学での経験はネバダ大学編入時に大きなアドバンテージとなりました。

日本で私が学んだ時は、アスレチックトレーナーやパーソナルトレーナー、ストレングストレーナーなどを全てまとめて「スポーツトレーナー」と呼ばれることが多く、アスレチックトレーナーやストレングスコンディショニングトレーナーが完全に分業化されているアメリカの大学機関で専門的に学ぶうちに自分が目指す方向が始めて定まってくる日本人留学生のケースもよく聞きますが、その点でも私はマーセッド大学入学後すぐにアスレチックトレーナーの仕事内容を知ることができて、早い段階で自分のやりたい分野を明確にして進むことができたので、マーセッド大学の環境は自分に合っていたと思っています。

 

サンディエゴパドレス球団での研修時に(後列右端が秋吉)
サンディエゴパドレス球団での研修時に(後列右端が秋吉)

Qサンディエゴの大学野球サマーリーグでの選手サポートについて

 

(秋吉)私自身、まだ自分の何が他のアスレチックトレーナーより秀でている点なのかわからないのですが、選手がプレーしている試合中や練習中には常に選手の動きに気を配りながら緊急時にいつでも対応できるように備えています。アスレチックトレーナーは自分の専門分野について常に新しい情報を把握していないといけないと考えています。

 

今後は日本でアスレチックトレーナーとして活動することも考えているので、アメリカで学んだことを活かして現場で瞬時に英語や日本語で選手にサポートする経験が重要になってくると考えています。日本人やアメリカ人選手がプレーするサマーリーグの球団で選手たちをサポートする経験は自分の次のステップにも大きくつながるはずです。もちろん自分の為だけでなく、サマーリーグでプレーする選手たちが安全でかつ効率よくパフォーマンスを発揮してシーズン後に大学野球部やプロ球団でプレーできるようにサポートしたいと考えています。

提携機関

アメリカ総合留学