元広島カープ 塚田晃平投手

米国独立リーグでのプレーを振り返る

 

右肩の故障の為、8月上旬に所属するアメリカ独立リーグ球団を離れ日本に帰国した元広島カープの塚田晃平投手にアメリカ独立リーグでのシーズンを振り返ってもらいました。

現在の肩の状態について


日本に帰ってからすぐに精密検査を受けて、復帰までのスケジュールを組みました。
幸い手術をせずに治療を受けながら復帰を目指せる状態だったのですが、ベストの状態の2-3割しか使えない状態と診断されたので、まずはしっかり治すことを念頭にリハビリを進めています。
肩がベストの状態になれば、今シーズン以上のパフォーマンスが出せると思っています。


今シーズンの成績について(1勝2敗、防御率3.35、37.2回、18四球、23奪三振)

 

先発したほとんどの試合を作ることができた点は、チーム内での自分の役割を果たせたと評価しています。
ただし無駄な四球が多く、その結果、先発して6回終了時で降板することが多かったのだと思います。
四球が少なければ、もっと長いイニングも投げることができたはずです。
あとはシーズン途中で故障してしまったことが悔やまれます。
やっぱりシーズンを通してローテーションを守りたかったです。

 

アメリカの球団でプレーするうえで苦労した点は?
よく言われるようなボールやマウンドの違いにはあまり苦労しませんでした。
ただ、日本のようにイニングの合間にキャッチボールをすることができないので、登板している時の各イニングの入り方には苦労しました。

長時間の移動や短い登板間隔にも慣れるのが大変でした。
10時間もバスで移動したり、中4日で先発が回ってきたり、身体のケアも各選手がそれぞれ自分で行わなければならないし。
毎回100%の状態で登板を迎えることは諦めて、今の状態でいかにいいピッチングをするかに意識を合わせました。その意識の持ち方がいい結果に結びついたのではないかと考えています。
万全ではない状態で結果を出せたことは自信につながっています。

 

アメリカの独立リーグ球団について


これは同じリーグの球団に共通して言える点なのですが、各球団がそれぞれ工夫してファンを楽しませる演出をしていると思います。
イニングの合間に行うイベントもファン参加型のものが多くて、選手たちも楽しんでいます。

球団に所属する選手の入れ替えが激しかったのも印象的でした。
同じリーグには前期に所属していた選手が、同じシーズンの後半にはほとんど残っていないような球団もありました。
結果が残せなければすぐに代わりの選手がいるアメリカ野球の層の厚さを感じました。

 

アメリカ独立リーグへのチャレンジを振り返って

 

相手に勝つために練習して、トレーニングを積んで、準備して、そうやって自分を鍛えて打者と対戦するということの楽しさや、興奮、喜びが自分自身のモチベーションになっていると強く感じました。
厳しい勝負の世界で相手を抑え込んだり、逆に打たれてしまったり、ピンチを三振で切り抜けたり、いろいろな場面で感じる興奮が自分をこれほどまでに野球に向かわせているんだと思います。

今まで日本では全く経験しなかったような初めての経験の連続で、独立リーグとはいえ、アメリカの野球を感じることができたのは非常に良かったです。

強く後悔しているのは、もっとアメリカに出発する前に英語を勉強しておけばよかった、という点です。
アメリカでは毎日聞く英語の表現を自分でも使えるようになったり、チームメイトとたくさん野球の話をすることもできたのですが、出発前から目的意識をもって英語を勉強しておけばもっと理解できたことがたくさんあったなと思っています。


まず今はまた自分のピッチングができるようにケガを治すこと、そしてさらに上のレベルを目指して頑張っていきたいです。

 

 

(2014年8月25日)

提携機関

アメリカ総合留学