平岡一高(ひらおか いっこう)選手(テニス)
〈アメリカに来て、語学学校に通いながらテニスをしようと思ったきっかけは何ですか?〉
愛媛大学図書館でライブラリアン(図書館員)として仕事をしていた時、出会ったアメリカ人の元教授がサンディエゴに住んでいたことで、サンディエゴの様子を知り興味を持ちました。
趣味としているテニスをしながら、外国で暮らしてみたかったし、英会話も上達したかったです。
〈一年間のアメリカ生活の目標は何でしたか?〉
英会話の上達とテニススキルを磨くことでした。
〈アメリカでの生活で、何を得られましたか?〉
語学学校での諸手続き、銀行でのアカウントの作成など生活するうえでの英会話での交渉、また自転車の盗難や交通法規の違いで警官との折衝など、いろいろな困難を解決でき、1年間の生活を無事終えたことが、気持ち的に大きな自信となっています。
〈語学学習やテニス以外の時間は、どのように過ごされましたか?〉
もともと運動が好きなので、月から金までは語学学校とバルボアテニスクラブで過ごし、土日にはサンディエゴ湾沿いのサイクリング・ロードでサイクリングをしていました。映画も好きなので、映画館にも時々行ったりしました。
〈アメリカでの生活を終えた時の、率直な感想は?〉
アメリカの良さと日本の良さの両方が分かりました。
サンディエゴは、全米で唯一パーフェクトな天候を持つ街と言われますが、その意味が分かりました。
1年間で降る雨の量が、日本での1日分の量と言うのは信じられないし、テニスをするには最高の場所だと思います。
住んでいる人たちは、本当にハッピーだと思います。
〈この経験を、どのように活かされていますか?また、これから活かしていきたいですか?〉
サンディエゴの1年間で60歳クラスの全米シングルス・ランキングが34位になりました。
また、昨年日本に帰国し、日本一にもなれました。
これからは、試合にも出ながら、指導者としても活動したいです。
日本の人たちに、テニスの楽しさやアメリカンライフについて、私の経験を教えてあげたいと考えています。
〈これからの目標は何ですか?〉
日本一を目指すのは、これからも変わらないと思うし、そのためのトレーニングを継続すること、そして、そのトレーニングやテニススキルを次世代に教えてあげることです。
旅行も好きなので、海外でも転戦し、テニスを通して多くの友人を作りたいですね。
〈今後、アメリカで語学を習いながらテニスをしようと考えている人のために、アドバイスをいただけますか?〉
サンディエゴは治安もいいし、最も素晴らしいのがパーフェクトな天候です。
秋から冬場の朝には、ぱらぱらと霧雨のような雨が降ることがありますが、
ほとんど雨が降らないので、テニスだけでなくスポーツする人の天国だと思います。
文化の違いは、いいことだけではありませんが、その違いから起こる困難なことを解決することで、テニスで起きるいろいろな困難なことを克服できるヒントにもなります。
金銭面が一番の悩みだと思いますが、いろいろな方法があるので、工夫して、全米一のパーフェクトな天候を体験してもらいたいと思います。
毎朝ハッピーと言いたくなる、信じられない天気です。
これからスポーツ留学を考えている学生たちには、この素晴らしい環境の中でスポーツと勉強を頑張ってもらいたいと思います。