1990年代にFCバルセロナ史上最高と称されたドリームチームで中軸を担い、リーガエスパニョーラの4連覇に大きく貢献。現役引退後も指導者としてFCバルセロナに戻り、就任一年目にしてタイトル3冠を獲得(リーガエスパニョーラ、UEFAチャンピオンズリーグ、コパ・デル・レイ)。それまで2シーズン無冠と不振の続いていたチームを見事復活させた。バイエルン・ミュウヘンに移った後も、ブンデスリーガ史上最速となる速さでリーグ優勝を果たすなど、今までに数々の輝かしい成績を残してきたジョゼップ・グアルディオラ氏(通称ペップ)。バイエルン・ミュウヘンの監督に就任する前は、海外視察のためニューヨークに滞在したこともある同氏。そんな彼が22日、今のアメリカサッカーを語った。「今のアメリカサッカーに重要なのは優秀な指導者と選手育成だ。」そう切り出したペップはこう続けた。「最終的には能力のある選手がサッカーの質を上げる。それが最も重要な事。そのために能力のある指導者を集め、若いプレーヤーの育成に力を入れること。決して焦ってはいけない。忍耐強く先を見据えた指導を徹底すること。そうすることで何年か後にアメリカサッカーは強くなる。」
ブラジルワールドカップでのアメリカの健闘ぶりが彼の目にもしっかり留まっていた。
更にグアルディオラ監督は、今後のアメリカサッカー発展の可能性について語った。
「アメリカは既に十分な施設が整っていると思う。素晴らしいスタジアムやトーナメントに投資できるだけの資金は兼ね備えている。今のアメリカが心配することはそこではない。今はとにかく若い世代の育成にフォーカスをあてるべきだ。そしてMLSのレベルは確実に向上している。アメリカのスポーツは世界で最も優れていると思う。彼らがバスケットボールやテニス、そしてゴルフなどに特化した時、彼らは世界の頂点
に立っている。もしこれがサッカーに起こったら、アメリカサッカーのレベルは更に高くなり、進展していくだろう。」
来月6日には、グアルディオラ監督率いるバイエルン・ミュウヘンとMLSオールスターが試合を行う。同監督によると、MLSには目ぼしい選手も何人かはいるとのこと。成長に勢いを増すアメリカサッカー。注目は高まるばかりだ。
ソースはこちらから。