2014年

10月

21日

MLSチームが直面している厳しい現状とは

 2014年の6月、元日本代表として2006年ドイツワールドカップに出場し、J1ガンバ大阪では副キャプテンを務めていた加地亮選手が、MLSへの移籍を表明しました。加地選手の加入先となったChivas USAは、2004年に創設されたカリフォルニアのロサンゼルスを本拠地とするチームです。元日本代表選手の獲得とあって注目を浴びた同チームでしたが、リーグ戦では現在8勝18敗6分で9チーム中8位と、なかなか厳しい状況にあります。しかしそんなChivas USAが現在直面している、リーグの順位以上に厳しく過酷な現状をみなさんはご存知でしょうか?チームの運営が困難な状況にあるチームに訪れた悲劇、それがチーム売却でした。

 

 Chivas USAは2004年に創設されたチームです。リーグ初年度となった2005年度はたったの4勝しかできず苦しんだものの、翌年の2006年には10勝9敗でリーグ3位、そして設立3年目の2007年には15勝7敗8分で早くも念願のリーグ初優勝を成し遂げます。年間の平均観客動員数も、初年度から17,080人を記録し、リーグ3位に輝いた2006年には19,840を記録と、チームの勢いと共に経営面でも好調な様子を見せました(同クラブは一試合のチケットを$17から販売しているので、2006年度には毎試合約3,300万円もの売り上げがあった計算になります)。しかし2010年からは低迷期を迎え、近年は2年連続のリーグ戦最下位に終わっています。

 

 今年はチームの改革を図ろうと日本代表経験のある加地亮選手を獲得するも、なかなか結果には結びつかない状況が続いています。この成績はチームの経営状況にも多大な影響を及ぼし、遂に今年、Chivas USAのオーナーはチーム売却を決断しました。今後は、チームの新オーナーが現れるのを待ち、オーナーの決定後にも新チームとして活動を再開するまでには約2年かかるとの見込みがされています。Chivas USAは今後、空白の2年間を経て、全く別のチームとして生まれ変わる予定ですので、創立から今年で10年目を迎える同チームは実質、今年限りでその活動に終止符を打つことになります。チームには約25億ドル~70億ドルの販売価格がつけられ、新オーナーが決定するまでの期間は、MLSが一時的にチームを購入する形となります。サッカー選手の選手寿命には本人の実力や性格が影響する事はもちろん、所属チームの経営状態にも大きく左右される事を強く気付かされました。加地選手の今後の動向が気になります。

 

ソースはこちらから。

アメリカ総合留学