2015年

8月

25日

日本人女子高校サッカー選手がセントラルフロリダ大学を訪問~後篇~

 

 語学学校での説明会を受けた後は、女子サッカーチームのホーム公式試合に招待して頂き、試合観戦を行いました。米国大学アスレチック界のトップリーグであるNCAA ディビジョン1に所属するセントラルフロリダ大学の女子サッカー部は、昨年2014年度に、全米17位にランクインしたほどの強豪チームです。多くの主力選手が卒業し、新たなチームとして生まれ変わった今年のチームですが、今年の目標は昨年以上の成績を残すことです。


 

 このチームを指揮するのは、元米国女子サッカー代表メンバーとして、アトランタ・オリンピックの女子サッカー競技、さらには1999年女子サッカーW杯にて、ともに世界一に輝いた華々しい実績を持つ、ティファニー・ロバート監督です。ティファニー監督は、1995年から2005年までの10年間、米国で女子プロサッカー選手としてプレーした後、現役を引退しました。その後はサッカーの指導者として新たな道を歩み、2007年からはバージニア・コモンウェルス大学を、そして2013年からはここセントラルフロリダ大学にて女子サッカー部の指導にあたっています。そんなティファニー監督は、日本人選手の能力の高さも認めています。

 

「日本人選手の持つ技術力の高さは我々が尊重すべきものであります。日本はフィジカルで世界に劣るなか、技術力とポゼッション能力の高さで世界の頂点にたちました。私も決して体格は良くなく、日本人と似通っているので、この体格で世界で戦うことがどれほど難しいことかは身を持って体験しており、日本人選手のことはとても尊敬しています。」

 

 あの、日本女子サッカー代表の澤穂希選手とも親交のあるティファニー監督が、全米一を目指すセントラルフロリダ大学女子サッカーチームの強化に努めます。

 

Tiffany Roberts アメリカサッカー代表選手 ティファニー・ロバート
過去、2個の金メダルと2個の銅メダルを獲得した実績を持つ、ティファニー・ロバーツ監督(写真左)写真右はアシスタントコーチを務めるティムコーチ
Tiffany Roberts Japanese player soccer
眩いトロフィーの数々がその実績を物語る
Tiffany Roberts soccer
1999年女子サッカーW杯では米国の世界一に大きく貢献

 

 日本から来た彼女は特別に、試合前の選手のロッカールームにも招待して頂きました。そこで彼女が目にしたのは、米国ならではの独特の雰囲気です。

 

「日本とは異なるモチベーションの高め方に驚きました。急にロッカールームが暗くなったと思ったら、どこからともなくハイテンポな音楽が流れだし、それと同時に選手はみな踊り出しました。音楽を用いたモチベーションの高め方にしても、イヤホンを使い個々にモチベーションを高めていく日本に対し、選手全員が一つの音楽を通し全員でモチベーションを高めていくのが米国。チームの士気が高まるのを感じました。」

 

 試合前の準備に隠された強さの秘訣は、試合を観戦しただけでは感じることはできません。とても貴重な経験となりました。


 

 惜しくも、この日の試合は、昨年の全米王者フロリダ州立大学に敗れはしたものの、そのフィジカルを全面に出す米国のサッカースタイルや、その中でも華麗なパス回しを魅せるチームとしての完成度の高さ、さらに、約1,000人もの観客が集結し会場を盛り上げたその米国独特の雰囲気には、彼女のみならず、今回の大学見学に同行した筆者も魅了されてしまいました。

 

セントラルフロリダ大学
試合前の観客席の様子
アメリカサッカーニュース 
試合中の観客席の様子

 

 また一人の日本人女子サッカー選手が世界への扉を開きつつあり、そんな素晴らしい機会を与えて下さったセントラルフロリダ大学の皆様には感謝の意でいっぱいです。時は金なりとはまさにこの事。たった2日間のフロリダ滞在ではありましたが、将来の道を選択するための情報収集として日本から来た彼女にとって、お金には変え難い経験を積むことができたと強く確信しております。ご協力頂いた皆様、本当に有難うございました。

 

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