LA ギャラクシー代表がサンディエゴでのMLSクラブ誕生の可能性を語る

 サンディエゴに唯一存在するアメリカン・フットボールチーム、「サンディエゴ・チャージャーズ」。その人気はサンディエゴのスポーツ界では群を抜いており、1試合当たりの平均動員観客数は65,432人を記録します(2014年のデータに基づく)。そのサンディエゴのスポーツ界を牽引するチャージャーズですが、現在サンディエゴでは、チャージャーズが本拠地をロサンゼルスに移転するとの噂がたっています(サンディエゴ内での新スタジアムの建設場所確保に苦戦していることが原因とされている)。サンディエゴ市民の一大関心事がロサンゼルスに奪われてしまうというこの危機的状況に、各界では、チャージャーズに代わる次なるビッグエンターテインメント事業案が熟考されており、そこに一つの可能性が浮上しました。「MLSサンディエゴチーム設立案」触れられることのなかったそのサンディエゴでのMLSチーム設立案について、今回、LAギャラクシーの代表であるクリス・クレイン氏が見解を述べました。

南カリフォルニアでサッカーがビジネスとして立派に成り立つことは、サンディエゴでのサッカー人口の多さと、サッカー試合の視聴率の高さから証明されています。サンディエゴでのMLSチーム設立。我々は大歓迎です。」

(LAギャラクシー代表クリス・クレイン氏)

Photo: Insidentl.com
Photo: Insidentl.com
今年2015年7月に行われた米国 vs 日本のFIFA女子ワールドカップ決勝戦では、地域別にみる視聴率の高さで、サンディエゴは全米3位にランクインしています。Photo: stltoday
今年2015年7月に行われた米国 vs 日本のFIFA女子ワールドカップ決勝戦では、地域別にみる視聴率の高さで、サンディエゴは全米3位にランクインしています。Photo: stltoday

 今や、そのチーム価値は170億円にまで上がったLAギャラクシー。これも、所属リーグであるMLSの成長がなければ実現しませんでした。米国の3大スポーツとされているアメリカン・フットボール、バスケットボール、野球の構図に、サッカーが加えられる時代もそう遠くはなさそうです。

 

「MLSは今もなお成長を遂げています。約2時間絶え間なく選手は走り続け、ファンを魅了し続けるサッカーは、まさに米国の次代を担うスポーツです。」(LAギャラクシー代表クリス・クレイン氏)

wvhooligan.com
wvhooligan.com
Photo: foxsports.com
Photo: foxsports.com
Photo: sportsmbablog.com
Photo: sportsmbablog.com

 クリス・クレイン氏は、サンディエゴがMLSチーム設立を目指すにあたり行うべき事をこう語ります。

 

「まずはチームに投資してくれるオーナーグループを探し、MLSチーム設立の重要性を熱弁することです。しかしこれまでを見る限り、現在のサンディエゴにはそのような働きかけをしている組織はいないように思います。」(LAギャラクシー代表クリス・クレイン氏)


 サンディエゴでMLSチームを設立するとなれば、チームが使用する本拠地スタジアムの建設も必要となってきます。前述の通り、サンディエゴのアメリカン・フットボール・チームであるサンディエゴ・チャージャーズは、サンディエゴに新スタジアムを建設する場所が確保できないことから、ロサンゼルスへ本拠地移転を余技なくされつつあります。一方、MLSはフットボールのように、本拠地スタジアムに50,000人以上もの収容を求めらておらず、収容人数としてはせいぜい25,000人規模であることも事実です。

「サッカースタジアムの建設には数百億円もの費用がかかりますが、この額は、フットボールスタジアムの建設費ほどではありません。サンディエゴでのMLSチーム設立案は、サンディエゴチャージャーズがロサンゼルスに移転するとなれば、考えられる案の一つであるでしょう。」(LAギャラクシー代表クリス・クレイン氏)

2015年にはサンディエゴ北地区にサッカー場20面を完備するスポーツコンプレックスが建設されたが、サッカー専用スタジアムの建設までには未だ至っていない。Photo: scbluscup.com
2015年にはサンディエゴ北地区にサッカー場20面を完備するスポーツコンプレックスが建設されたが、サッカー専用スタジアムの建設までには未だ至っていない。Photo: scbluscup.com

 サンディエゴはMLSチームが誕生してもおかしくない市場であることに違いはありません。今回、サンディエゴでのMLSチーム誕生の可能性について語ったクリス・クレイン氏も、このインタビューを見る限りではサンディエゴのサッカーに対して他人ごとのように言葉を述べていますが、そのクリス氏が運営するLAギャラクシーはつい先日の9月11日、2016年からサンディエゴ北部に位置するカールスバッド市内のユースサッカークラブ「カールスバッド・ユナイテッドFC」と業務提携を行うとの発表をし、サンディエゴ内の有望選手達の育成にも力を入れていくとの意向を示しています。サンディエゴのサッカー市場がロサンゼルスに支配される前に、誰かがアクションを起こす必要があるのだと、果たして何人もの人間が感じることができているのでしょうか。いずれにせよ、この10年でその答えは出ることでしょう。

Photo: southwesternjaguars.com
Photo: southwesternjaguars.com
Photo: southwesternjaguars.com
Photo: southwesternjaguars.com

参考:

http://www.cbs8.com/story/29869437/kicking-around-the-idea-of-bringing-pro-soccer-to-san-diego

提携機関

アメリカ総合留学