今回は、アメリカの大学サッカー部が試合に臨むまでの一日の活動の様子を、YouTubeに公開されている、ある大学サッカー部の試合当日に密着した動画と共に紹介します。この動画で紹介されているのは、ノースカロライナ州に位置するノースカロライナ大学シャーロット校(NCAAディビジョン1に所属する四年制大学。以下UNCC。)の男子サッカー部です。アメリカ大学サッカー進学を目指す選手のイメージ構築のために、また、アメリカの大学サッカーでプレーを望む選手が一人でも増える事を願い、今回、動画を用いて、アメリカ大学サッカーの一日の行動を紹介します。以下、動画内で紹介されている内容を簡単に説明していますので、動画と共にご覧ください。
試合当日のある火曜日。試合を夕方に控えるチームの一日は朝から始まります。
午前9時28分
選手は大学の授業へ向かいます。試合当日であっても授業への参加は必須です。
午前10時58分
選手は、試合前にはトレーナー室にて身体ケアも行います。アメリカ大学サッカーの公式戦シーズンは8月下旬から12月中旬までの約4か月間。試合は週に2回実施されるハードスケジュールとなっており、そのためのコンディション調整は欠かせません。
午後12時12分
選手が授業や身体ケアに時間を費やしている間、コーチ陣は対戦相手の分析やチームの戦術確認といった、マネジメント面での試合準備に取り掛かります。UNCC男子サッカー部では、選手のロッカールームに最新の全米大学サッカーランキング表を常に掲示しています。これにより、選手は常にチームの現状と上位チームの位置を正確なデータをもとに把握する事ができ、それは、一つでも上の順位を目指す選手達のモチベーションを維持する事にも繋がります。選手のメンタル管理もコーチの役目の一つです。
午後1時45分
それぞれの用事を済ませた選手達がロッカールームに集まり始めます。ニューヘアスタイルで現れた選手がからかわれている様子からは、リラックスした選手達のリアルな雰囲気が伝わってきます。ロッカールームには軽食も用意され、選手は各々の体調に合わせ、必要に応じた栄養の補給を行います。試合に持参するスポーツドリンクや用具の準備を終え、ロッカールームでの一通りの準備が完了となります。
午後2時30分
チーム一同、大型バスにて試合会場に向け出発します。UNCCキャンパスからこの日の試合会場まではバスで約2時間。広大な面積を誇るアメリカでは、2時間の移動も長旅とは言えません。
午後3時35分
バス車内の選手のリラックスした様子です。
午後5時45分
試合会場に到着です。ピッチコンディションの確認や先発メンバーの発表、チーム戦術の最終確認やチームでのウォーミングアップなどは、日本の大学サッカー部でもお馴染みの光景です。
午後6時55分
遂に試合開始です。NCAA(全米体育協会)では、毎試合ごとに試合前には国家斉唱がなされます。会場にいる全ての人がアメリカ合衆国の国旗を注視し、試合に対する敬意を払います。
試合前半
UNCCは先制点を奪い、1‐0とリードした状況で前半を終えます。
試合後半
チームは後半に入り相手に同点打を許すも、その後に勝ち越し点となる2点目、更に追加点となる3点目を奪い、この日のアウェーでの試合を3‐1で勝利します。
午後9時35分
試合後のクールダウンを終え、着替え終わった後、バスにてUNCCキャンパスへ戻ります。
午前0時2分
無事UNCCキャンパスへ到着し、この日の全日程が終了となります。