2015年

11月

01日

日本企業が米4部サッカーリーグにクラブを創設。フェイスブックと肩を並べた史上初の試みが生む無限の可能性とは。

Photo: Atlanticsun.org
Photo: Atlanticsun.org

  アメリカサッカーリーグ1MLS3USLのクラブが、新たな有望若手選手の発掘の場として重きを置くリーグ、それがPDL1995年から続く確かな歴史。参加選手の大半は大学トップレベルでプレーする学生選手や元プロサッカー選手。2015年次のMLSドラフト会議では、指名を受けた選手の70%PDLを経ていた。近年では、フェイスブックの初代最高財務責任者や、Amazon.com800億円を投じて買収したという通販ファッションサイト「Zappos」の創設者等が、PDLのクラブオーナーとしてリーグのフランチャイズを購入するなど、ブランド力の高さは疑いようがない。そんな、サッカー学生選手や経営のプロ達が認めるPDLに、なんと2016年から日本企業がクラブを立ち上げることが分かった。

 

 

 日本企業がアメリカのサッカーリーグにクラブを起ち上げるというのは過去に前例がなく、歴史的快挙であり、史上初の試みでもある。当クラブの詳細は、近いうちにPDLの公式ウェブサイトで発表されるとのこと。PDLには8名の海外選手枠があり、クラブは日本人選手のリクルーティングにも本腰を入れる。今年の12月には福岡県にてトライアウトも開催予定だ(トライアウト詳細)。発展に加速がかかるアメリカサッカー界。彼らが起こす巨大な波に、遂に日本人が乗ることに成功した。

日本人としては、本田圭介選手が15年7月にオーストリア3部クラブのオーナーに就任し話題を集めた。Photo: SV horn Twitter
日本人としては、本田圭介選手が15年7月にオーストリア3部クラブのオーナーに就任し話題を集めた。Photo: SV horn Twitter

 今回の日本企業のPDL参入により、アメリカサッカーリーグと日本が完全に繋がった。これは、アメリカ進出を目指す日本人サッカー選手には思ってもみなかった追い風となったであろう。PDLにはMLSのセカンドチームが3つ、更にMLSクラブと傘下関係にあるクラブが7つあり、MLSへの道を目指すのに、PDLで実績を残す事が何よりの近道となることは言うまでもない。

 

 

 また、選手にも増してその存在に注目することが予想されるのが、日本の企業だ。当クラブが本拠地を置くのは、人口320万人を誇るカリフォルニア南部に位置するサンディエゴ。サンディエゴにはNFL(ナショナルフットボールリーグ)に所属するサンディエゴ・チャージャーズと、MLB(メジャーリーグベースボール)に所属するサンディエゴ・パドレスの2つのプロスポーツチームが存在し、それぞれ平均観客動員数は3万人を越える(チャージャーズに至っては平均動員観客数が6万人を記録する)。この人気は野球やアメリカンフットボールに限った事ではない。NCAAディビジョン1に所属する地元サンディエゴ大学の男子サッカー部が今年行ったホーム公式戦では、2,007人の観客動員数を記録した試合もある。これは、アメリカでは大学スポーツに高い価値が見出されていることと、サンディエゴのスポーツ人気が高いことが要素として考えられる。このデータは、それぞれの要素を満たしているPDLクラブにファンがつく傾向にあることを示している。サンディエゴでの宣伝効果には期待ができる。

6万人の観客動員数を誇るサンディエゴ・チャージャーズ。Photo: saturday3.com
6万人の観客動員数を誇るサンディエゴ・チャージャーズ。Photo: saturday3.com
過去には大塚晶文氏も所属したサンディエゴ・パドレスも高い人気を誇る。Photo: http://www.kpbs.org/ 
過去には大塚晶文氏も所属したサンディエゴ・パドレスも高い人気を誇る。Photo: http://www.kpbs.org/ 

 さらに、当クラブが参戦するリーグの地区ディビジョンには、フェイスブックの初代最高財務責任者とZapposの創設者が共同オーナーとして2015年に創設し、初年度にも関わらず1,700人もの平均動員観客数を記録した、バーリンゲーム・ドラゴンFCがある。このクラブは1MLSに所属するサンノゼ・アースクエークスと傘下関係にあり、こことの試合は言わば、MLSクラブへのショーケースともなる。また、当ディビジョンに所属するクラブはロサンゼルスやサンフランシスコ、そしてフレズノにそれぞれ本拠地を置いており、当クラブは、アウェーの試合時にはカリフォルニア中を広範囲に渡り移動する。カリフォルニア州を市場としてマーケティング戦略を練る日本の企業にとっては、サンディエゴPDLクラブの存在は非常に大きく魅力的だ。

 いずれにせよ、クラブの詳細が近日発表されるとの事なので、その動向に注目したい。アメリカサッカーに精通している人間にとっては、今回の日本企業のアメリカサッカーリーグ参入が、どれほど日本にとっては大きな一歩で、一概には言い現せないほど多方面に渡って可能性に満ち溢れているかを、察しているのではないだろうか。その無限の可能性を信じたい


 

 

トライアウトの詳細はこちらから。


関連記事:

日本人選手のプロクラブ加入を後押し!PDLに参入予定のあるクラブとは?

アメリカ総合留学